久々のお酒の豆知識コーナー、今日はリキュールについてです♪
先日のことなのですが、お客様にマンゴーやピーチのリキュールの説明をしているときに、「果物を使ったお酒なら傷むのも早いですよね〜」といった反応がありまして。
その時には、「果肉や果汁が直接入っているわけではないので大丈夫ですよ」とお伝えさせていただきました^^
そもそもリキュールとは、定義としましては「蒸留酒に果実やハーブなどの副材料を加えて香味をスピリッツに移し、砂糖やシロップ、着色料などを添加し調製した酒のこと」とされています。
ここでいう蒸留酒とは「「蒸留すること作られた酒」のことで、スピリッツとはその中でも特に、ジンやウォッカなどエキス分が2%未満のものを言います。
あまりそれ自体に味や癖を持っていないお酒のことですね^^
リキュールの原型や歴史について語りますとあまりに話が長くなりますので、今日はただ一点、「なぜ果物のリキュールでも痛まないのか?」ということについて記します。
確かに何年も放置してしまいましたら、いつかは・・・^^;
ですがお酒を取り扱うお店ではそんなことは決してありませんw
最初に述べましたとおり、果物などの果汁がそのまま入っているお酒がリキュールなのではありません。
リキュールは蒸留酒に香味成分を浸透させた後に、甘味料や着色料で調整をしているのです(甘味料・着色料を使わないものももちろんあります)
香味成分を浸透させる方法には「蒸留法・浸漬法・エッセンス法・パーコレーション法」の四つがあり・・・と書きますと難しく感じてしまいますね^^;
分かりやすい例ならば、梅を漬け込んで作る梅酒は浸漬法で、豆をドリップして抽出するコーヒーはパーコレーション法といった感じです。
そういった方法で蒸留酒の味・風味を副材料に合わせ、調えて出来たものがリキュールなのですね〜^^
これらの方法ででき上がった原酒をブレンドしたり、そこにさらに香味液を加えたりすることもあります。その後、任意の期間熟成してから出荷され、皆様のもとへと届くのです^^
つまり、リキュールのその成分のほとんどは蒸留酒なので、適切な温度管理の下であれば劣化などがしにくいわけなのです♪
以上、はなはだ簡単ではありますが、「リキュールについて」でしたー!!
2008年09月16日 14:32 | toshi
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